妊娠・出産・産後に関するお役立ち情報は、特に2012年に書いたものが多いため、古くなってくるものもあります。
あくまでご自身のリサーチの出発点として受け取って頂けると幸いです。

2012年4月13日金曜日

帝王切開をポジティブな経験にするためにできること

今回は、ドゥーラの観点から帝王切開をポジティブな経験にするためにできることについて考えてみます。ご意見、ご質問などありましたら、ぜひお知らせ下さい。


(帝王切開とは何か? 看護助産師(Certified Nurse Midwife)/女性専門ナースプラクティショナー(Women's Health Nurse Practitioner)である今井あゆみさんによる帝王切開考は、こちら→(その1:最近の動向)とこちら→(その2: 帝王切開の安全性)をご覧下さい。)


以下は、先日の投稿(「帝王切開を避けるためにできること」)と同じく、Henci Goer氏によるThe Thinking Woman's Guide to a Better Birth (p27-29)を元に考えてみます。
  • インフォームド・デシジョンをする
帝王切開のベネフィットとリスクについては事前に知っておいた方がいいですが(多くのプロバイダーは自分の嗜好を反映させる形で情報を組み立て提供するためです)、いざ帝王切開、となった時に、再度確認されると良いかもしれません(英語であれば、What are the benefits and risks?)。


もちろん、医療的な必要性、緊急性がある場合は、速やかに医療プロバイダーの指示に従う、という柔軟性が必要ですが、話し合いの余地がありそうな時はされるとよいと思います。その際、産婦さんと赤ちゃんの状態が良いのであれば、代替案(待つ)ということについても聞かれるとよいかもしれません(「それをしなければどうなりますか?」と英語で聞くのであれば、What if we don't do it?)。


また、どのような医療介入にせよ、もし避けたいと思っている場合、「それは避けたいが、代替案はありますか?」と英語で質問するなら"We'd rather not to do that, what are the alternatives?"です。


もちろん、前述の投稿でも触れたように、インフォームド・デシジョンをしたいのかどうかということも、個人の嗜好によるとは思います。

  • パートナーやドゥーラなどに付き添ってもらう

ベイエリアの病院では、一般的に、手術室に付き添えるのは一人です。誰に付き添ってもらいたいか伝えられると良いと思います。付添いの人には、手術中安心できるように、手を握ってもらったり、呼吸やリラクセーションを一緒にしてもらったりすると良いと思います。

  • 手術室で赤ちゃんを抱く
出産後、赤ちゃんの状態が良いようであれば、手術室でもなるべく赤ちゃんとのふれあいの時間を持てるよう、医療スタッフに頼まれると良いと思います。例えば、片手を自由にさせてもらって赤ちゃんに触れたり、赤ちゃんを抱いたりできるか聞いてみると良いと思います。付添いの方は、出産後、赤ちゃんの近くに行って、話しかけて安心させてあげたり、お母さんが赤ちゃんとふれあうのを手伝われたりするといいと思います。
  • 授乳をサポートしてもらう
傷口に圧力がかからないような赤ちゃんの抱き方、授乳の仕方を、看護師やラクテーション・コンサルタントに聞くとよいと思います。また、げっぷ、オムツ替えなど、授乳以外の赤ちゃんケアは、パートナーや家族にしてもらうと良いと思います。
  • 帰宅後のサポートを得る
数週間は、自分と赤ちゃんのケア(授乳と赤ちゃんに寄り添ってゴロゴロする)以外のことは、パートナーや家族にしてもらうといいと思います。家族からのサポートが得られない場合、産後ドゥーラに来てもらうという選択肢も考えられると良いと思います。とにかく無理をされず、周りの人に甘えさせてもらうとよいと思います。


そして、最後に、忘れて頂きたくないのは、帝王切開も立派なお産ですということです。お母さんは、大変な状況を乗り越え、本当によくがんばられたと思います。また、回復に時間はかかるとは思いますが、いつかは自分らしさを取り戻すことができる、ということも忘れないで頂けたら、と思います。



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7 件のコメント:

  1. 祥子さん、お元気ですか。
    お仕事、頑張ってらっしゃるんですね。
    妊娠、出産、育児、異国で不安を抱える方々のサポート、素晴らしいお仕事ですね。祥子さんにピッタリだと思いましす。お体だけは気をつけてくださいね。このお写真、ご家族のスマイルを見て、私もハッピーになりました。
    最近、幼稚園ママさんとのお付き合いにーうーーんと思うことがあって、そんなとき、尊敬する祥子さんならどうされるかなと考えたりします。

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  2. こうめさん、こんにちは! コメントありがとう〜!
    そうなんです、一応副業のはずなのですが、、、最近、お産について考えをめぐらす毎日です。
    日本の幼稚園は、手作りで準備する物から、規則から、役割分担から、親同士の政治まで、本当に大変そうですね。。。
    社交的なこうめさんでさえ大変な思いをされているなら、私だったら、その現場にいたら、すごく、ういちゃいそう。。。米国のアバウトさ(特にうちのプレスクールの)は、私にはとても有り難いです。
    こうめさんも、始まったばかりで、今が特に、一番大変な時期ですよね。
    うーーん、と思うことを共有できる人が近くにもできるといいですね。
    遠い地からではありますが、応援しています。
    そうそう、Yちゃんの制服姿、ちょっとブカブカ加減がとってもかわいいです〜!

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  3. 祥子さん、コメントをありがとうございます。
    御産について学び、色々な方々をサポートされてて本当にすごいの一言です。
    育児に翻訳にドゥーラ、何足ものわらじをはいてらして、ご立派です!!

    祥子さんにお聞きしたいのですが、母乳はいつがやめどきですか?
    1歳3カ月の息子は、今でも、2,3時間おきに母乳を要求します。夜中も2、3時間おき。まずは、授乳回数、授乳時間を減らそうとしているのですがそれもなかなか。授乳時間は、途中でやめようとすると噛んでくるんです。涙。夜中の断乳で、別室で夫が一緒に寝るのですが、母乳を要求して、2時間でも3時間でも泣き、根負けしてしまいます。
    どのようにすればお互い、負担なく母乳をやめられるでしょうか??

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  4. こうめさん、こんにちは〜!
    私も授乳のことは少し勉強した程度で、あまり詳しくありません。もし、ラレーチェリーグなど、母乳育児支援のグループが近くにあるようなら、参加されると、他のお母さんたちがどうされているか、いろいろな話が聞けて良いかもしれませんね。

    一応、ご参考までにラレーチェリーグから出ている本(「だれでもできる母乳育児」)を見てみると、、、

    まず、「やめどき」というのはなく、結論としては、個人や家庭の事情によって差があってよいということのようです。自然卒乳(2歳、3歳、4歳)まで母乳を続けるという人も多いようですね。続けるメリットとしては、免疫(病気になりにくい)とか精神的に赤ちゃんを満足させてあげる、ということのようです。無理に早くやめる必要は全くないということのようですね。

    もちろん、お母さんの事情で、そろそろ乳離れしたい、という気持ちがあるなら、これはお母さんが決めることでもあると思います。その時は、こうめさんがされているようにゆっくり時間をかけながら授乳回数を減らしていくということのようですね。

    前述の本によれば、
    「授乳回数を減らすときは...おっぱい以外の方法で愛情をそそいで...おっぱいに代わるものを与えながら」とあります。具体的には、「おっぱいタイムの代わりにお話をしてあげたり、散歩に出かけたり...水や麦茶、あるいは無果糖の加重100%のジュースをコップで与える」(あるいは新鮮な果物)など。「数日間から二週間ぐらいは新しいペースを維持すると...新しいペースに慣れますし、お母さんのほうもおっぱいが張りすぎて困ることがおこりません。様子をみて慣れてきたら、もう一回おっぱいタイムを減らす...あせる必要はまったくありません」ということです。いずれにしても「赤ちゃんの様子を見ながら」お昼寝や夜寝る時が必要ならしばらく続けてもいい、としています。「百パーセント完了しないと乳離れしたことにはならない、といった...考え方をする必要はありません」とのことです。

    もうご存知/実行されていることかもしれませんが、0か100か、ではないということ、ゆっくり時間をかけながらでいいということ、どうしても欲しがるときはあげてもいいということ、なども念頭に入れられて、焦らず、お母さんと赤ちゃんが一番納得する方法で進まれていくとよいかもしれませんね。例えば、夜、おっぱいをあげた方が、お互いが楽、お母さんも納得、というのであれば、それはそれでも良い、ということかと思います。

    いろいろ書きましたが、本当に、これは個人差のあることなので、こちらに書いたことも、私には当てはまらない、ということでしたら、無視してくださいね。

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  5. 祥子さん、ご丁寧でわかりやすいお返事をありがとうございました。
    0か100か、ではないということ、本当にそうですね!!
    祥子さんがMちゃんにされていたように、自然に少しずつお互いが負担なく卒乳できたらいいなと思います。
    祥子さんの文章を読ませて頂きながら、さすがだなぁと改めて尊敬しました。
    今、育児サークルで役員をしていて、メンバーをまとめたり、連絡したりしなくちゃいけいので、端的でわかりやすく、かつ思いやりにあふれた祥子さんの文章を読ませて頂き、勉強になりました。

    前回のコメント、送信前で消えてしまった箇所のコメント↓
    日本の幼稚園、本当に細かいです!ええー、こんなことまで?ということが盛りだくさん。幼稚園ママ→怖い、という構図が少なからずあるため、腹の探り合い?(言葉が適切でないかも)のようなこともあり、疲れちゃいます。
    パロアルトでのんびり子育てしていたころが懐かしく、アメリカの自由で個人を重んじた環境はよかったなと思う今日この頃です。
    何より、Mさんや祥子さん、Kさんのような尊敬すべき素敵なママさんとご一緒させて頂け、恵まれていたなとつくづく思います。
    いつもあたたかいお言葉をありがとうございます。
    祥子さんからのコメントで勇気づけられました♪♪

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  6. こうめさん、いやいや、私はMの時は、私が勝手に感じていた周りのプレッシャー(?)というか、離乳する人が多かったので、それに影響されすぎて、自分とMのちょうどいい時期ではない時にやめてしまって、お互い寂しい思いをした、というのがあります。今考えると、もっとおっぱいをあげていればよかったかも、、、と後悔する気持ちもあります。ぜんぜん、上手にできていなかったんですよね。。。もちろん、その後、夜、寝てくれるようになって、楽になった部分というのはありましたが。。。母乳育児に関しては、いろいろな考え方があってよいのだ、ということが分かって、もしまた機会があれば、もう少し、お互いの様子を見ながらにしたいなぁとは思っています。

    上のご質問ですが、今度、母乳育児に詳しい知り合いの方にお会いする機会があれば、聞いてみようと思います。良いお考えをお持ちかもしれません。

    ほんとうに、日本は細かそうですよね。。。役員もされていると、大変そう。。。あの頃のMさん、Kさんたちとの、ゆるゆるプレイデート、楽しかったですよね〜。また、こうめさんの気の合う方に出会えるといいのですけど。

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  7. こうめさん、ベイエリアのラ・レーチェ・リーグのRさんに聞いたことを追加しておきます。当てはまらないこともあるかもしれないので、その時はスルーしてください。

    まず、かむ、ことについてですが、かむのは二つタイプがあって、

    飲み始めにかむのは・・・歯の生え始めでムズムズしている→対処法は、おっぱいを飲ませる前に、歯固めなどをかませる。

    飲み終わりにかむのは・・・遊んでいる→対処法は、もうお腹は満たされて、ほとんど飲んでいないな、という辺りで、おっぱいをはずす。

    もしかまれたら、「ママ痛いから、かむとおっぱいあげたくなくなるから、やめてちょうだい」「かまないんだったら、もう少しあげるよ」というように人として対応する。

    まだ小さいので早いと思いますが、もう少し大きくなったら、例えば「ABCソングを歌い終わるまで飲もうね」というようなことをする人もいるそうです。

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