妊娠・出産・産後に関するお役立ち情報は、特に2012年に書いたものが多いため、古くなってくるものもあります。
あくまでご自身のリサーチの出発点として受け取って頂けると幸いです。

2012年5月17日木曜日

「麻酔を使うと産後の回復が早い」って本当?

「硬膜外麻酔(いわゆる無痛分娩)を使った方が産後の回復が早い」

という話を最近よく妊婦さんから耳にしますが、エビデンスはありません(もし、あったら教えてください)。

こういう話を聞かれたら冷静に受け取って欲しいなぁ、広まらないといいなぁ、と感じています。

麻酔のメリットは、陣痛の緩和のみ、と思った方がいいと思います。

これまでも書いているように、麻酔にはリスクが伴います。お母さんにも赤ちゃんにとってもです。産後の健康やスムーズな育児への移行のことを考えるなら、自然分娩の方が優れています。(硬膜外麻酔についてはこちらを参考にされてください。)

例えば、麻酔を使うと、器具を使った介助分娩になる可能性が高まりますが、それで会陰の傷が深まったら、産後の回復が早いとは言えません。

また、よく麻酔とセットで使われる促進剤によって、帝王切開率が高まります。こうなった場合、産後の回復は長期化します。 

多くの産科医や麻酔科医は、お産に対する麻酔(や促進剤)のリスクを積極的に伝えません。

多くの助産師は、お母さんへの健康と赤ちゃんとの結びつきへの影響を懸念します。

多くの小児科医は、赤ちゃんとの結びつきへの影響を懸念します。

ただし、これも、これまでも書いているように、リスクの受け取り方は人それぞれ。麻酔を選択することも当然尊重されるべきです。また、どうしても医療介入が必要なお産もあります。「自然で産んでこそなんぼ、痛くてなんぼ」みたいな考え方を押し付けるべきではないとも思っています。

どんなお産であれ、立派なお産です。自分が納得されるのが一番だろうと思います。ただ、エビデンスのない逸話には影響されすぎないでほしい、冷静に、自分らしく、情報を取捨選択してほしい、とも感じています。もちろん、これは、医療派、自然派、どちらにも言えることだと思います。

ご意見、間違いのご指摘などありましたら、ぜひお知らせ下さい。
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